擬態する男

今年の夏にADHD(注意欠如多動症)と診断された。

これは発達障害の1つで、その症状の程度は個人差がかなり大きい。

私の場合は

◦うっかりミス、忘れ物が多い

◦手先が絶望的に不器用で運動音痴

◦集中力が続かない・・・etc

これらは誰にでも大なり小なり当てはまるものだが、ADHDは普通の人(定型発達という)に比べて頻度や度合いがヤバい。

弁当や車のカギを忘れたりなんてしょっちゅうだし、エアコンをつけたまま1日外出してしまったり、先日はコインランドリーで他人の使っているドラムにコインを投入してしまった。もちろん仕事ぶりに関してもお察しである。

で、こういうことがあるといちいち自己嫌悪に陥ってしまう。

心底自分が嫌になって、脳みそをむしり取って道端の側溝に投げ捨てたくなるのだ。

しかし私はそれでも、違和感や生きづらさを薄々感じながらも自分の頭がバグっているとは思っていなかった。

「誰でもこれくらいのうっかりはあるさ」と楽観的に捉えていたのである。

自分のことを客観的に見る能力を「メタ認知能力」と言うが、ADHDはこれが苦手なことが多いらしい。逆になんだったら出来るんだ、という話である。

ちなみに私には弟が2人いて、2人とも発達障害の診断を受けている。そして、自分のやらかしエピソードを下の弟に愚痴っていたところ、彼に受診を勧められたという経緯があった。

会社や上司にはまだ受診したことや結果については報告していない。発達障害を言い訳に使っていると思われたくないのが半分、「ああ、やっぱりこいつ普通じゃなかったんだな」と思われたくないのがもう半分という感じ。

なので今日も私は「普通の人」として会社に行って仕事をしてきた。

最近、私の脳裏に転職という選択肢がよくチラチラする。

しかし、私は今年39歳になった。アラフォーだ。

ただでさえおっさん化したのび太君だというのに、この年齢的なハンデはデカすぎる。しかも、今の仕事以外ではこれといったキャリアもない。

ブログを始めたきっかけは、アフィリエイトの副収入に魅力を感じたのもあるが、ここをきっかけに資格取得につなげたり、交流に恵まれたらいいなと思ったからである。(ちなみに副業は禁止されている)

発達障害を抱えていても、しんどい思いをしなくても毎日楽しく自分らしく生きたい。そう切実に願っている。

そしてそれは私だけじゃなく、私の弟たちも、他の発達障害に苦しむ全ての人たちも同じように感じていると思う。

社会のルールや、認識をすぐに変えるのは難しい。かといって簡単に自分を変えられたらハナから苦労などない。もちろん、人生思うようにいかないのは世界万国みな同じ。

なのでこのブログはどこかにあるというガンダーラを探すブログなのである。

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