若ハゲに悩まされていた頃、わたしを支えてくれたもの


会社員として働くこと以上に、当時私を悩ませていたものがありました。

それは薄毛です。

20代の半ばから気になり始めて、40歳を迎えようとしている現在となってはもう…
まぁ、今はもう悟ってきたので、それほど気にはならなくなりました。

ただハゲ始めた当初はかなり精神的にやられていました。

出かけるときは必ずキャップを被って、人目を避けてこそこそしてたり。
鏡を見るたびに憂鬱になるし、シャワーで大量に抜ける髪の毛を見れば発狂しそうになる。

ハゲって、社会ではかなりデカいハンディキャップ。
ハゲ自体は別に命に別状ない。それがかえってたちが悪い。

けっこう、お手軽にいじられます。
「お前だいぶ薄くなってんな~」とか。半笑いで。

そう言われるたびに「はは、そうっすかね。たぶんストレスかもしれないっすね」
とかサラッと流しつつ、内心グサグサ刺さってました。
取り繕ったつもりだったけど、顔には出てたと思います。

某匿名掲示板のハゲスレにあった書き込み。
「ハゲたらそれ以降の人生は消化試合だぞ」

いや、消化試合長すぎだろ!半世紀ぐらいあるじゃねーか!

ハゲ=人生終わり、これが脳内で成立してしまった。
発達障害の白黒思考によるものか、ルッキズムによるものかは定かではありません。
ただ、これで私の社会性はことさらに低下してしまったようです。

とにかく外に出たくない。
貝になって海の底に沈んでいたい。
そんでそのまま化石になりたい。

買い物は最低限。
深夜か早朝にささっと行って、すぐ帰る。
で、帰ってきて何をするかというと、ずーっとアニメ観てました。
ええ、現実逃避です。

「ARIA」とか、「蟲師」のような、静かな世界観の作品が好きで、癒されていました。
あとは、「けものフレンズ」とか。のけものはいないんです、あの世界には。

アニメのサブスクというものが出始め、数百円でアニメが観放題というのを知って、感動したものです。

学生の頃はこんなのなかったですからね。
今と違って深夜アニメの枠も少なかったし。

あともうひとつ、私の心を癒してくれたもの。それは音楽です。

私が学生の頃、「the pillows」というバンドを知って、その頃から彼らの曲をずっと聴いていました。現在は残念ながら解散してしまいましたが、20年来ずっと聴いています。
いちばん好きな曲は「Beehive」
Beehive

ちょっと寂しさや無常感もありつつ、ちゃんと救いがある。君は一人じゃないって教えてくれる、そんな曲です。

それからエレファントカシマシ「友達がいるのさ」
エレファントカシマシ「友達がいるのさ」MUSIC VIDEO

この歌も何回聴いたか分からないですね。

歌自体も素晴らしいけど、YouTubeで宮本さんのライブパフォーマンス観て泣きました。
自分もまだ頑張れる、シンプルにそう思わせてくれる何かが、この歌とエレカシのライブにはあります。

BUMP OF CHICKEN「ギルド」
BUMP OF CHICKEN「ギルド」

落ち込んだ時、無理にポジティブな歌を聴きたくないときに寄り添ってくれるのはこの歌でした。バンプの中でも、リピートした数で言えばたぶんこれがいちばん多い。
あまりにネガティブすぎるだろ自分…。

どうしたらいいか分からなくて、夜中にあてどなく車を走らせていました。

真っ暗な車の中で、口ずさみながらこのまま誰もいないところへ行きたい、何度もそう願っていた。
それでも朝がくれば会社へ行って、歯車として1日を生きる。
ずっとその繰り返しで、少しずつ自覚なくすり減っていく、そんな日々。

今もその枠にガッツリはまったまま。

それでも少しだけ、あの頃よりも自分を大事に思えるようにはなった気がします。





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